~この記事は2012年、現地インターンをされていた、秋塲 優歩さんによって当時書かれたものです。~
3月16日、IMCCDカンボジア現地宿舎の飼い猫
ケオに子猫が4匹産まれました。
その日、ケオは妙に落ち着きがなく、いつもより私にすり寄ってくるので、
どうもおかしいなーとは思っていました。
彼女が産気づいたころ、宿舎には私一人。
ハウスキーパーのマウちゃんは買い出しに行っていたので、
ケオの様子を見た私はびっくりして、すぐにマウちゃんに電話をかけました。
カンボジア語もまだまだ不自由な私は、とにかく「猫!猫!」と繰り返し、
「早く帰ってきてー!」と訴えました。
(マウちゃんは電話の向こうで分かった分かったと言いながら笑っていました)。
朝8時頃、一匹目が誕生。お母さんに似て、うすい茶色のきれいな子。
猫の出産ですから、4~5匹は産まれるだろうと見込んでいたのですが、
1匹目が産まれてすぐに、マウちゃんが「コーヒー飲む?」と予想外の一言。
後からやってきたおばちゃんと一緒に、砂糖を大さじ5杯くらい入れた甘―いコーヒーとパンでだいぶ早いティータイムを始めました。
コーヒーにパンを浸して食べるとおいしいのよ!なんて言いながら。
猫、そっちのけ。
すぐ後ろの段ボール箱の中で飼い猫が頑張っているのに、のん気なもんです。
1匹目が生まれてしばらくしたころ、みんなの姿が見えるところに居たかったのでしょうか、
ケオがひょっこり箱から出てきてしまいました。
それに気付いたおばちゃんが早口で何か言いながらケオの頭をぴしゃりと叩きました。
えーー!?出産最中の親猫、労わってやりましょうよ!!
日本だったらこの状況、一家で猫を囲み、新しい家族の誕生を見守るのでしょうが、
ここでは動物の出産は日常茶飯事。特別なイベントではないようです。
いや、とはいえそりゃないよ……とは言えませんでしたが。
最初の1匹が産まれてから4時間近く。結局4匹の子猫が産まれました。
1番目から、茶色、こげ茶、グレー、黒。
美人(美猫…?)のお母さんに似て、みんなかわいい顔をしています。
間もなく生後1カ月になりますが、4匹とも目が開いて、ミーミーと鳴きながら、
おぼつかない足取りで、うろちょろするようになりました。
どうかみんな元気で育ってくれますように。
2012年4月12日
現地インターン 秋塲
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