2020.2.19-21タサエン滞在

 

3日間お世話になりました。はじめは村での生活に抵抗があったけど、美味しいごはんにあったかい人たちに囲まれている安心感ですぐに心が休まる感覚があった。この感覚は高山さんのもつエネルギーとそれに引き寄せられた人たちのエネルギーが合わさって強い何かが渦巻いていた。高山さんのまっすぐに突き進む推進力と人を巻き込む魅力は誰もが発揮できるものではない。考え方は一貫していて、それぞれの軸となる考えをもち、自分のまなざしを持って判断できるようになりたい。すべてをうのみにするのではなく、自分で判断し、かみくだいで取り入れたい。

 また高山さんの言葉で印象的だったのは「わたしはバカだ」と言っていたことだ。72歳でテレビにも出て、はたから見たら偉人レベルの人がバカだと認め、私たちに誰もスタートラインは同じであることを教えてくれたように感じた。自分を理解し、その分対策することを実践したい。

 あとは、この村は私の日本での生活と比べると、境界線が少ないと感じた。家の中にいても、外にいるかのような空気と動物たちが分け隔てなく暮らしていると風も音も聞こえなくすることができてしまう。自分で調整すれば人と会話しなくても生きていけてしまう。でもここでは人々が声を掛け合って、助け合っていて、境界線を引くことなく生きている姿は、生き生きしている。人と生きていくことの重みを知った。

 日本に帰ればこの感覚こそすぐに忘れてしまうだろう。でも忘れたくないから、帰国して日常生活に戻ったら、1日の中で自然を感じるために窓を開けることと、境界線を作ろうとしている時の自分に気づくことを意識して生活する。自分はそう簡単に変われない。だからこそ、自分の小さな変化に自分で気づいてあげたい。

 最後に、実践することの一つとして、「選択に理由をもつ」ことを挙げておく。工場見学に行ったときに強く感じた。どんなものを買うのか、物の背景まで想像して買い物したい。そうすれば、物を大事にできるだろう。少し意識を変えるだけで社会問題につながり、自分の幅も広がると信じたい。

 3日間で多くの学びを頂いた。ここにいた人たちへの感謝を忘れずに生きていきたい。

皆様、本当にありがとうございました。