2020.2.7-11タサエン滞在
4泊5日お世話になりました。渡航前はコロナウイルス等の心配により来られない人が続出していたため、とてもとても不安でした。どうなってしまうのか、うまくいくのかいかないのかなど考えていました。私ははるかといっしょにこのボランティアの広報をしたり、説明会を実施したり、手伝っていたので、ボランティア直前にこのようなことになってしまい、とても悲しく、不安な気持ちでいっぱいでした。でもいざ来てみると、そんな気持ちも吹っ飛びました。とても温かくて、やはり心を通わせるのに言語は必要ないんだと再確認しました。
1日目では本当にたくさんの出会いがありました。タサエン村のIMCCD宿舎にいる方たちもそうですし、日本語学校の子ども達、wedding会場にいた人たち・・・たったの1日だけなのにとてもとても濃密でたくさんの「新しい」に触れさせて頂だきました。特に子供たち。私は前に1回カンボジアのシェムリアップに観光として訪れたことがあります。その時に、アンコールワットの遺跡の中で物乞いを小さな子供にされました。私はそれに対してものすごく強い衝撃を受けました。こんなに小さな子供が物乞いをしたり、何かのグッズを観光客に売りさばかなければいけないのか・・・その時私はその事実に衝撃を受けたと同時に、世界にもっと行けばこれが少ないことではなく、世界各地での現実なんだと日本で生まれて、必要最低限以上の生活を送れている自分が恵まれているんだと感じました。私が世界の子ども達の教育や貧困に興味を持ち始めたのもその経験がきっかけです。
その時までは私はカンボジアの子ども達に対してそのような印象(少しかわいそう)を持っていました。しかしその印象も今回のカンボジア・ボランティア、タサエン村に来て180度変わりました。日本の子供達の方がはるかにキラキラして強い生命力を感じました。私の目にはカンボジアの子供たちの純粋な目がとてもとても好きです。「話したくてたまらない」「遊びたくてたまらない」「学びたくてたまらない」というように訴えかけているようでした。そんな眼を見ていたら、自然とエネルギーが湧いてきました。それと同時に日本での自分の生活を見つめなおしてみました。自分のなまけが原因となって、全然自分の満足のいく生活ではないと、このままでは理想とする未来を手に入れられないと実感しました。日本に帰ったら1度見つめ直して改善します。
今回のこのボランティアでは、たくさんのことを経験して学ばせていただきました。
私が学んだことは「思い込みの目を通さない」「自分の役割を理解して行動」「その人の視点から考察する」ことです。
「思い込みの目を通さない」については、偏見の目と同様で、人間は1回そうだと思い込んでしまったら、物事や事実をすべて自分が思い込んだ方へ試行を偏らせてしまうと思っています。それはとてもとても残念で勿体ないことだと損をすること思います。今回それをタサエン村に来て、様々な出会いをして、再確認しました。
「自分の役割を理解して行動」については、高山さんのお話の中で「日本人の指示待ち人間」が多すぎるとのことでした。自分もその1人だと思います。なのでこの5日間はそれを意識して生活してみました。周りをよく見て、何をすればいいのか、何の時間なのかを意識しながら、「自分の役割」について考えました。今回ここでの「自分の役割」は一番上の学年で年上だったので、自分が一番に行動を始めることで、周りの人もあとに続いて行動するといえようでした。その場その場で、状況・メンバーを見ながら自分の行動をコントロールすることを学びました。「その人の視点から考察する」については、自分ではない誰かの立場・視点を想定して、その後の行動や発言をしてみる。そうすることで新しい思考の発展につながることが分かりました。
この5日間は本当に本当に充実していて、驚きと新しい発見の連続でした。とてもとても温かい村でした。本当に来れて良かったと思うし、このボランティアの企画を手伝えてよかったと思います。
ボランティア募集のポスターを作って、はるかといっしょにどんな説明会にしたらいいのか、どういう風に伝えようか、試行錯誤して頭を抱えながら大学の教室で話し合ったのはとても良い思い出です。結果、22人もの参加者を集められた時の感動は忘れられません。直前で17人になってしまったのは残念だったけど、17人の学生がカンボジアに来て「楽しかった、また来たい」と言ってくれたのは嬉しかったです。ボランティアサークルを作ってボランティア規格をしようとして行動していたはるかにも感謝だし、遥を手伝おうとした過去の自分にも感謝しています。また、夏か来年の春にもう1回来ます。5日間お世話になりました。高山さんの活動を応援しています。たくさん学ばせて頂き、楽しませて頂きありがとうございます。また会いましょう。
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